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岐阜大学 11m電波望遠鏡
最近の11m望遠鏡 (2024/1/16 撮影)
村瀬と同い年(1996年製)の電波望遠鏡です。
岐阜大学のキャンパス内に設置されています。この望遠鏡は、通信総合研究所による首都圏地殻変動観測計画 (Key Stone Project: KSP) のために制作されたものです。KSPプロジェクトでの使命を果たした後、2002年に岐阜大学へ移設されました。移設時は 2/8 GHz (S/X 帯)での運用でしたが、2006年に 22 GHz 帯受信機を搭載し、現在は22.235 GHzに中心周波数を示す水メーザー、および、23 GHzに多数の輝線を持つアンモニア分子からの熱輝線の観測を行うことができます。国内VLBIネットワーク事業 Japanese VLBI Network (JVN)の観測局の一つです。
22 GHz観測化以降は、晩期型星からの水メーザー探査や2013年から2014年にかけての天の川銀河中心ブラックホールの連続波強度モニター観測(JVN)に参加しました。
現在は、22 GHzでのVLBI観測参加へ向けた整備をしつつ、単一鏡観測での水メーザー探査を中心に、大学構内に設置されている望遠鏡の強みである『駆動力』を生かした研究を精力的に進めています。
望遠鏡の性能
口径 11m
形式 カセグレンアンテナ, AZ-ELマウント
観測帯域 21.5 - 23.8 GHz
偏波観測 左旋円偏波のみ
ビームサイズ ~ 300 arcsec
指向精度 0.007 deg. rms (2008年時)
駆動速度 AZEL共に 3.0 deg/sec
搭載受信機 日本通信機製LNA Trx~ 50 K
受信機温度 ~11 K
システム雑音温度 > 300 K (夏季), 100 ~ 300 K (冬季)
分光器 K5/VSSP32 (最大32 MHz), ADS-3000+ (512 MHz)
局位置[m] X,Y,Z = (-3787123.372, 3564181.686, 3680274.967)
ブロックダイアグラム 2023年12月1日以降
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